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「火田民」(戸台耕二詩集)を読み耽る

貴重な1冊を頂く機会を得て、幾度も開きました。40数年前の潮流出版社の発行であることを忘れ、深い衝撃を受けたことを白状します。

装丁が麻生直子さん。これまた凄い。槍よりも尖ったギザギザの火の山が、銅(あか)と白の濃淡で斜め描き。「火田民」は、この鋭い峰の谷間を潜って流れ着いた水のように、都会の街で今もクタクタに疲れて抗う労働の、理不尽に呻吟する息吹では?と思いました。

エンジン音に反応して、反射的に椅子を立つ日々ですが、読みたい本もどっさり。行きたいところもたくさん。自分だけの時間をもう少し確保しよう。



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